第3学年 | 学年通信5月号 Web version 平成27年05月13日(水)発行 |
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今年一年、どんな年にするかは、自分しだい!! 日々、「今、ここ、全力!」で楽しもう。 |
■ かっこいい人たち
3年生になってから、放課後、自主的に残って勉強している人を見かけるようになりました。その「意志的」な生き方がかっこいいです。
今回の谷端先生の教員エッセイ、よかったですね。そこに登場する「受験生谷端くん」も、かっこいいです。その経験はただつらいだけではなく、人生のなかでもっとも輝いた瞬間のひとつなのではないでしょうか。
■ 「ストイック」のよろこび
でも実際、「意志的」に生きる、というのは、たいへんなことです。目標に向けてストイックに勉強するより、スマホをいじっていたほうが楽ですから。
自分の意志の力をあまり信じないほうがいいですよ。家で勉強できない人は、まずは学校に残って勉強することを勧めます。教室でも、図書室でも、進路指導室でも、集中して勉強できる場所を探しましょう。
もちろん家でも勉強しないわけにはいかないから、自分の部屋に誘惑が多すぎる人は台所で勉強するとかの工夫をするといいです。休日は近くの図書館や公民館に行って勉強するのもいいですね。
スマホやゲームやテレビなどの刺激物を排除して勉強に取り組み始めると、やっと「その状態」が訪れます。しんと鎮まった心で勉強する時間。そこには、麻薬中毒的な刺激に満ちた時間の使い方では得られない喜びがありますよね。
1組の三輪くんが書いたエッセイにもある通り、本当の充実した時間というのは、単に楽ちんな生き方を選んでいるだけでは訪れないものだと思います。
みなさんの「今」を、ぜひ輝かせてください。「今、ここ、全力!」
「キャリア探究講座」の様子です。 放課後、大学の先生を招き、講義していただいています。 今回のテーマは「看護・医療」。 聖徳大学の先生による講義です。 |
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大学予約奨学金の説明会が4月にありました。その申し込み締め切りが6月12日(金)となっておりますので、ご注意ください。
2■PTA総会について5月16日(土)にPTA総会が開催されます。その後、学年懇談会や学級懇談会では、具体的な進路の話などについても、情報交換できればと考えております。ぜひご出席ください。
生徒リレーエッセイ 「私の充実生活」
「3年分の三輪」
1組 三輪 綾太朗
2013年、志望校に落ちてつくば秀英高校に入学しました。
入ったときは誰も友達ができず、この高校でやっていくのは不可能だと思っていました。毎朝5:00ごろに起きて6: 30に家を出発して、自分が何をしているのか分からなくなる時も、もちろんありました。
しかし、少しずつですが友達も増えていき、毎朝早く起きることにも慣れてきました。
そんな2年のある日、私はあることに気づきました。このつくば秀英で生活しているときが充実しているということに。休み明けでなんとなく落ち込んでいるときも、土日の休日のことを考えながら過ごす金曜日も、私にとってはすべてが充実していました。
正直に、毎日が充実していたかといわれるとそうではありません。
たとえば、他クラスの生徒ともめたりしたときや、つらいことがあった次の日など、「こんな学校行きたくない」そう思う日も多々ありました (今思えばたいしたことはないのかもしれませんが)。しかし次の日にはまた学校へ行き、いつもと同じように生活をしました。
私は、充実するということは、嫌なことや、どんなにつらいことがあっても逃げずに立ち向かい、それを達成するということであると、そういうことも含めて充実するということだと、この学校での生活を経て気付くことができ、真に理解することができました。
これから、私は受験という大きく、一筋縄で突破することができない壁にぶつかります。それは中学校の時もあったようにとても嫌なことだし、つらいことだと私は思います。しかしこれも「これからの生活を充実するための手段の一つなのだ」と、割り切って、このつくば秀英高校での生活が今までの人生で一番充実していたと思って卒業するためにも、この受験という大きな壁を乗り越え、このつくば秀英で学んだことを生かして、これからの人生も充実させたいと思います。
教員リレーエッセイ 「私の受験時代」
「二度はやりたくない生活」
谷端 弘孝
京都にある私立大学の入試の帰り道。福井出身の若者3人(シンゴ君、リョウ君、谷端)は電車の中で答え合わせをする。「おれ3!(シ)」「あれ?2なんやけど(谷)」「おれも2!(リ)」という感じで「おぉーおれほとんど谷ちゃんと同じや!(リ)」「おっしゃおっしゃ!(谷)」と騒ぐ。「えぇー・・おれ、全然違うんやけど・・(シ)」
結果、シンゴ君合格!リョウ君・谷端、不合格。笑。「受かるわけない。止めておきなさい。」と言った担任の先生、的確だった。リョウ君はその後、国立に受かり、受けるだけ受けた谷端はもちろん国立も不合格。浪人確定。それでも「勉強してないし。」という言い訳をもつぼくは、悲しいかな、悔しいという感情すら持つことができなかったのです。そんなこんなで京都の寮に下宿し予備校に通うという、谷端の浪人生活は始まった。
入寮の日の朝。鴨川沿いを北上し、満開の桜を眺めながら、花見客とは全く違うであろう心境でひょこひょこきょろきょろ歩く小さい田舎者。それでも「よし、今日からまじで頑張る。」と決意だけは固かったのです。
寮の部屋は4畳、トイレ・お風呂付。大きい机が1台とベッド。椅子を引いたらもう、スペースなし。テレビなし。門限は7時。
朝6時に起床。寮を出て自転車をこぐ。京都御所をつっきって二条城近くにある予備校に7時に到着。授業を終えて7時に帰寮。夕飯食べて、12時まで自習室。部屋に戻って3時まで勉強。そんな1年間だった。
春。前の年に落ちた私立大学はセンター利用で合格。そして国立の合格発表をPCで見るためネットカフェに来た谷端。心配していた父から電話でせかされ合格者掲載のページをすぐさまクリック。「あ、合格してたわ。」
合格発表のドキドキ感、味わうことなく谷端の浪人生活は終了。笑。
高校に挨拶に行くと、顧問の先生が「よく頑張ったな。」と褒めてくれた。そして「頬がこけたな。」と気遣ってくれた。椅子に座りっぱなしの1年で運動不足になり、加えて寝不足のため8キロ体重が落ちて40キロ。階段降りるのが大変だった。
高校の帰り道、谷端は桜を眺めて少し笑いました。
5・6月の行事予定 |
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諸連絡 |
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編集後記 |
各クラスで二者面談が終わり、進路に対する意識が変わってきた生徒が増えてきたようです。 5月に入り、これからの半年間の過ごし方がとても大切になります。 保護者の方も、是非正面から向き合って、一緒に考えてあげて下さい。
次号は、6月中旬発行予定です。 |