第1学年通信web版
と び ら
つくば秀英高等学校22期生
2016年7月20日発行
生徒エッセイ 今月のテーマ:「理想」

今月のスナップ  秀輝祭
     
オープニングセレモニー(書道部) 実験室 実験の様子
スマートボール 演劇 自然博物館
1年生で、準備期間が短かったにもかかわらず、仲間と一致団結してとても素晴らしい企画を発表していました。
廊下の様子   ダンス
吹奏楽部定期演奏会 読書プレゼンテーション 茶道部
表彰式 表彰式 エンディング


常に
Kさん−5組−

私は、常に燃えています。

なぜなら、世界中には自分より格上の人がほとんどだから。

それはもちろん、人間性でも、自分の大好きなサッカーでも。

私が1番燃える時。それは、負けている時、負けた時。また、あの人はすごいと感心した時。

サッカーの試合中、相手が上手すぎて何もできない時。それは負けている時だと思う。

でも、「負け」は私を強くする。

「悔しい」と思ってまた努力するから。

私は、まだ何事においても1番にはなりたくない。自分の上に目標とする人がいて、その人に負けていて悔しいと思っているその時が、 自分が成長できる1番のチャンスだと思うから。その間に誰よりも強くなりたいから。

私は常に燃えている。

いつか、最高の舞台で世界一になるその日を目指して…。


ペアと2人で
Sさん−3組−

私が今までの人生の中で、「燃えた」ことは特にない。強いて言うのであれば、中学生の時の部活動だ。私はソフトテニス部に所属していた。 「燃えた」と言うよりも、「頑張った」と言った方が近い気がする。

私は元々運動が得意でも、好きでもなかったため、運動部系に入ることは望んでいなかった。しかし、親に言われてテニス部に入った。 言われて入ったため、たいしてやる気はなかった。ダブルスだった。1年生から2年生までに何回かペアが変わった。最後の方はずっと同じ人だった。 頭はとても良かったが、運動は出来る子じゃなかった。私は短気なので、自分がミスした時はもちろん、その子がミスした時にもイライラしてしまっていた。

周りの友達は上手な人ばかりで、みんな、「燃えていた」。私はというと、全然上手くいかないので、「燃え」もしないし、正直、「頑張り」もしなかった。 どうせ頑張ったってペアの子がこんなんじゃダメだと思っていたからだ。

それでも、一応部活は続けた。続けてきたからか、結構打てる様になってきた。ペアの子も以前よりは、打てていたと思う。

練習試合があった。私とその子の仲は決して悪いわけではなかったが、良くもなかった。その日はいつもより良くなかった。 試合が始まる直前、その子に言われた一言は私にとってとても傷つく言葉だった。気持ちが沈んだ。試合が始まった。 最初の方は無心だった。その子のことで頭がいっぱいだった。ふと気がつくと、1ゲーム取っていた。その子は絶好調だった。 私は思った。「ああ、ふっきれたんだ」と。今まで溜め込んでた物を口に出してスッキリしている。そんな顔だった。プレーだった。 そんなペアを見て私は、「ごめんね。頑張ろう!」と声をかけ、2人でおもいっきりプレーした。今までにないくらいの大きな声を出して、打ち返して、点を取っていった。 勝った。その時2人とも笑顔で息をあげていた。心の底から「頑張った」と思った。


熱しやすく冷めやすい人の
冒険
Sさん−2組−

ピロリーン。ゲームではおなじみのステータス上昇の電子音だが、このシステムが現実にも組み込まれないかと思う。 いきなりなんだと思われるかもしれないが、これは至って真面目な燃えるための提案だ。

さて、今までの私は思い出す限り、燃えたことはない。もちろん何かに夢中になった事はある。 しかし、その興味ややる気がある程度熱をもっても、時がすぎると発火する前に飽きたという名の水がパシャリとかけられて熱をさましてしまう。

例えば、私は一時期、イラストばかり1日中描いていた。 友人に頼まれた物や自分で描きたいキャラクターの絵を何枚も何枚も描いたりして、それが結構評価されるようになった。 しかしその途端、パッタリと描くのをやめてしまった。理由もなく、だ。

もう1つ例をあげるならば勉強のことだろう。受験シーズンはどんな人も机にむかっていただろう。私もそうだった。 一日最低8時間はねているのだが、この時ばかりは5、6時間に減らして勉強していた。もちろん時間があれば暗記カードをパラパラとめくって必死に覚えた。 しかし受験が終わり、勉強量こそさほど変わらないものの、どうやらやる気を少し冷まされたたしく集中力がどうもない。

おかげで初回のテストはさんざんだった。無念。

ところで、ここまで私の経験を話したが、それが最初の案の何に関係あるのかと思われたるだろう。 そう、私はこう考えたのだ。例えばこのシステムがあれば、国語の授業を終えた時。「ピロリーン。Aは国語の力が1上がった。」  要は何かしら能力が目に付けば目標を作りやすく、私と同じ位あきやすい人でもゲーム好きであればのめりこみやすく、 能力値は現実であるため、ステータス値が上がる、自分の能力も上がる、うれしくなってまたあげようと頑張る、と良い循環が生まれるのだ。 まぁ、これ自体に飽きたらしょうがないが。


教員エッセイ
「燃えた」
 
. . .
小竹 春奈 −4組担任−

『燃えた』

このテーマを聞いて、燃えたってどういうことなのかなって。

燃え尽きた?全力だったこと?かな?

一番に思い浮かぶのは、やっぱり今も続けているバスケかなあ。。。

小学校2年生の時から、私はバスケを続けている。

きっかけは姉。絶対やらないって言っていたのに、なぜか始めちゃって、なんだかんだ今も続けている。

でも。「燃えた」ってテーマを考えた時に、バスケにどれだけ燃えたかなーって考えたけど、色々思い返してみても、思い出を美化している気がしてあまり書く気になれなかった。

だって、バスケは好きだけど練習は嫌いだったし(必要なことはわかっていたけど)、どちらかって言ったら努力家ではないって自分では思う。

一生懸命やっていたことは確か。。。目標はもちろんあって、仲間とがんばっていた。。。

だけどどこか甘えていた気もする。

理由をつけて、自分の限界を超えていなかった気がする。

もっと走れるのに走らなかったり。

もっと打てるのに打たなかったり。

練習後、1on1勝てなくて泣いてる後輩がいた。

練習中、何度も何度も
『もう一本、お願いします』

そう言って、立てなくなるまで立ち向かってた。

今でも忘れられない光景。

本当にすごい。多分、私はその後輩ほど、燃えてなかったと思う。

勝ちたかった。誰にも負けたくなかった。

でも一瞬一瞬の甘えに私は負けていた。

限界って自分で決められるから、本当はもっともっともっとがんばれるはずなのに

その時の私はがんばらなかったよなーって。ただ、それに気がついたのは、やっぱり時が過ぎた後。できる環境がなくなってから、そう思う。

今までは、こんなこと考えたことなかったし、  燃えていたことは、勿論バスケだなーって思えていたけど

今回こうやって考えてみたら、「燃える」っていうことは、案外難しくて、胸を張って「燃えた」って言える人ってすごいな…って思った。

本当に本当に全力で

燃えたって胸を張って言える事 皆さんはありますか?



《保護者の方へ》
■学園祭バザー

バザーのお仕事をしてくださった学年委員の皆さん、バザーの品を提供してくださった方、そして当日購入してくださった方も、ありがとうございました!

■7月8日(金)保護者対象進路研究会

先日案内を配付した通り、7月8日(金)18:00から、ベネッセの方を講師として、進路研究会を実施いたしました。
ご参加ありがとうございました。


7月の予定

1日(金)〜5日(火)第2回定期考査 応援練習
6日(水)模擬試験(LHR)・短縮授業
7日(木)キャリア探究講座
8日(金)保護者対象進路研究会(18:00〜)
9日(土)模擬試験
10日(日)英検2次
13日(水)交通講話・生徒指導講話
16日(土)全校集会・大掃除
18日(月)海の日・学校体験会(中学生対象)
19日(火)〜25日(月)夏期ゼミ前期
27日(水)〜29日(金)学習合宿(Sコース)

8月の予定

1日(月)〜3日(水)S:ワークショップ
6日(土)〜20日(土)SB運休
21日(日)部活動体験会
22日(月)〜26日(金)夏期ゼミ後期
29日(月)授業開始>短縮授業(LHR+6H)
30日(火)林間学校事前指導
31日(水)林間学校

編集後記

●みなさんの「燃えた」エッセイ、面白いものがたくさんありました。何にも夢中になれないという人も多くいました。 でも、何かにエネルギーを注げば注ぐほど、それは楽しくなるのだと思います。まずは、発火点が訪れることを信じて、エネルギーを注ぎ込んでみましょう。


(福田)