第1学年通信web版
と び ら
つくば秀英高等学校22期生
2016年11月17日発行
生徒エッセイ 今月のテーマ:「私って変かもしれない」

今月のスナップ  スポーツ大会

10月21日(金)秋のさわやかな空の下、スポーツ大会が行われました。
スポーツ大会 結果!
●総合3位、長縄2位 1年1組 ●台風1位 1年7,8組  ●台風3位 1年3組  ●バレーボール3位 1年5組
→1年生のわりに、けっこうがんばりましたね。チーム力?



私って変?
Tさん−6組−

私は、変なところがいくつかあります。

一つ目は、単独行動が多いところです。 普通、女子は固まって行動することが多いのですが、わたしの場合、しっかりとした目的があるのなら、単独行動に移ることが多いです。 逆に他の女子の場合、目的があっても、固まっていて目的をすっぽかすことがあります。それを見て、「何しに来たの?」と思ったりします。

2つ目は、いつでも本気なところです。 実際、中学時代、剣道では、部活でも道場でも本気でやってました。 道場では、何の問題もないのですが、学校の部活だと、よく周りの人に白い目で見られました。 他にも、道場での声を部活で出した時、周りから笑い声が聞こえたりすることもありました。 当時はそんなに気にしていませんでしたけど。でも、たまにこう思うこともありました。 「勝ちたいなら何で本気にならないの?」って。そんな人達の心理が理解できないし、理解したいとも思いません。

3つ目は、一人でいることが好きだというところです。 一人だといじめられるって思う人が多いのですが、その心理が理解できません。大体、いじめる行為が誰得なのかって思います。

他の人達は、3つのことを、おかしいって思います。私って変ですか?


自己嫌悪
Hくん−1組−

自分は他人より少し歪んでいるところが変だと思っています。

例えば学校の先生が夏休みに入る前に言っている「けがに気をつけろ」とか「元気にまた登校してこい」という言葉を聞くと、どうせ学校で問題が発生しないようにするためだろと思ってしまいます。 先生たちが欲しいのは生徒の笑顔ではなく、自分の生徒は問題がないという体裁だろと思ったりもします。

なにも持ってない自分はそんな風な目で他のものを見て、自分の立ち位置にまで無理やりそれらを引きずり下ろして安心しようとしています。

そうすることで自分の存在を肯定しているのだと思います。 だから、少年漫画の主人公のような考え方、生き方は自分が他のもので埋もれてしまいそうで、憧れることさえ恐くてできません。

偽善者が嫌いです。といっても真っ当に生きている人を勝手にそう呼んでいるだけです。

その人達は自分の気持ちに正直にいます。そんな人達がとても嫌いです。その感情が嫉妬からきていることも知っています。

本当はどうすればいいのか知っているのに、理屈をつけて、逃げて、それが自分の歪んでいて変なところだと思います。


『クロスゲーム』によって、狂った感情
Mくん−3組−

僕は、変「かもしれない」じゃなく、一般的にみると、確実に変です。なぜ変なのかというと、「2次元にしか興味がわかない」からです。

その現象が起こったのは小学5年の時です。その時の休日の朝にテレビでやっていた『クロスゲーム』というあだち充さんが書いた作品の第1話を見た時に狂いました。 開始1?2分ぐらいの時に、「光(こう)?光(こう)! スイミングスクールまで自転車で送ってって」と言うセリフと共に出てきた、 東京都千川北小学校に通うバッティングセンターの次女で、小学5年生の月島若葉という女の子を見た時に狂い始め、 ネタバレになってしまいますが、その1話が終わる時に、キャンプ中の水の事故で夏祭りの1日前に死んでしまう、その若菜ちゃんのお葬式のシーンから僕は泣き始め、 夏祭りで光が1人でバッティングセンターの前で「泣けばいいんだ…」と言う、その言葉を聞いた時に、今までで1番泣いたのを覚えています。 その後、泣き止んだ時には、もう「2次元にしか興味がわかない」という風になっていました。中2のころに、『四月は君の嘘』の宮園かをり、 『東京レイガンズ』の土御門夏目、『ガールズ&パンツァー』のカチューシャ、『ソードアートオンライン』のアスナなど多くのキャラを見たのもあり、 中2から中3にかけてアニメでたくさん泣いたので、余計に悪化しました。

この症状になって困ったことは、3次元(この世界)の人間を人間と認識するのが難しくなり、2次元のキャラの方が本物の人間に近いと思い始めたことです。 「キャラの声は3次元の人間がやっているんだから」という考えもあるかもしれませんが、声優が同じでも、 『SAOのキリト』と『Re;ゼロのベテルギウス・ロマネコンティ』のような違いが出てきたりするので、個人的には違うと思っています。

今では、この症状でも特に問題もなく?生活することが出来ているので、「まぁいいのかな。」と思ってます。


人の器
Eさん−6組−

私が自分で変だなと思うことは、人に慣れないことです。高校で半年たった今でも私は高校の人に慣れないです。そのため、家と学校でのギャップが自分で結構激しいと思います。

私は、人間不信なんじゃないかと思います。

私は、他人の言動よりも他人が思うことに対して恐怖がわきます。今日あんなこと言ってたけど本当は、心の中でこんなことを思っているんだろうなという変な解釈をしてしまいます。 特に男の人のことを思います。男の人は、何をしてなくても何を言ってなくても目線などで思っちゃいます。

なぜそんなことを勝手に思ってしまい、自分を隠すのかというと、過去に嫌な事があったから今もトラウマとして残って勝手に人のことを自分でしばり続けてしまっているんだと思います。

それはもう今となってはなかなか直らないことになってしまっていると思います。

私は、結構ひどい人間だと思います。相手に少しでもよく思ってもらうためにはちょっとした嘘をつくこともあります。 そのちょっとした嘘は少しずつ大きくなっていき、最終的には取り返しのつかないことになってしまうこともあります。私は自分のことをとても心の小さい人間だと思います。

自分の悪いこと弱いことを知っていながらも少しでも行動に起こさないことが私の変なところです。


教員エッセイ
「私って変かもしれない」
 
変かもしれない…B型だし
吉川 純也 −6組担任−

私は変人だ!そう断言できる。

人が怖くて、人付き合いが苦手で…というよりは人と付き合うのが好きではない。一人が好きで、みんなでワイワイとかそういうのは無理。 リーダーとか人の上に立つとか自分が中心にみんなをどうこうするのは苦手。そういった要素が必要な先生になぜなったのかなー。

運動が好きではないのに体育の先生…。先生と呼ばれるのも好きではない。人に絡まれたくない。

たまに、「私のことは探さないでください。」と言いたいぐらい。理想と現実の狭間でいつも困惑している。理想は好きな仕事をして静かに暮らしたい。 仕事は小さいころからの夢だったパン屋さんだったかなー。

現実、生徒に囲まれ毎日毎日口うるさくワイワイガヤガヤ…理想とはかけ離れているけど嫌いにはなれないよねー先生!好きか嫌いかどっちだよみたいな感じ。

でも仕事でもなんでもやり始めたらとことんやらないと気が済まない性格。

散らかっているのが嫌い。片付けないと落ち着かない。B型なのに几帳面なところがある。

しかし興味がないことには全く関心を持たない。昔、過去どうでもいい。自分は天才だと思っている。が、紙一重?でバカであろう。

バカで上等!完璧な人間はいない。何事も最初からできる人はいない。

「できる」「できない」ではなくてやる気になるか、ならないかの問題。

こんな考え方の私はやはり変だろう…。



《保護者の方へ》
■3者面談について

1月の文理選択最終アンケートを間近に控え、12月初旬に、三者面談を実施いたします。詳しくは、近々担任より配付いたします。

■サイエンスツアー発表会(AB/スポーツ)の参観について

先日行われたサイエンスツアーで関心を持った内容について、各自が調べ、まとめています。 次の日程で、代表者がクラス全員または学年全員の前でプレゼンテーションします。ぜひ参観ください。詳しくは、後日文書にてご案内いたします。
○クラス発表会:12月7日(水)
○学年発表会:12月12日(月)

■後期副教材費について

後期副教材費の納入についてのお知らせを配付いたしました。林間学校費についても同時徴収となっており、ご負担をお掛けしますが。 どうぞよろしくお願いします。〆切:11月30日(水)



マスコットキャラクターの名前決定!
●ニーニ

命名者:Sさん −2組−
デザイン:Fさん −4組−
●モキモキ

命名者:Fさん −4組−
デザイン:Sさん −7組−


11月の予定

1日(火) キャリア探究講座(情報)
2日(水) 模擬試験
3日(木) 文化の日
4日(金) 漢字検定
5日(土) 文化講演会/S:筑波大発表会
12日(土) S:学習日
16日(水) AB、Sp:大学見学会
19日(土) S:学習日
23日(水) 勤労感謝の日
26日(土) 休日

12月(前半)の予定

1日(木)〜3日(土) 定期考査
5日(月)〜9日(土) 面談週間(短縮日課)
7日(水) AB、Sp:サイエンスツアークラス発表会(6 7H)
10日(土) S:探研中間発表会 AB、Sp:実力テスト

編集後記

今回のエッセイ「私って変かもしれない」、おもしろい作品が多くて、たいへん楽しみました。

こういう文章を読むと、力づけられませんか? 日本人特有の「同調圧力」に負けて、他の人に合わせる必要なんかないよなあ、と。 そんなふうに自由になれたら、誰が上で、誰が下か、とかいうスクールカーストみたいなものなんて、ばかばかしくなります。 そういう風通しのいい雰囲気を作るために、変人が伸び伸びと暮らせる環境がだいじなのです。

人類みな変人!と、開き直りましょう。

「トビラを蹴破れ!」


(福田)