第1学年通信web版
と び ら
つくば秀英高等学校22期生
2016年12月16日発行
生徒エッセイ 今月のテーマ:「自慢」

今月のスナップ  
S:プレゼン in 筑波大
AB・Spo:大学見学会

11月5日(土)筑波大学で開催された、国立大学フェスタにSコースの生徒たちが参加しました。テーマは、災害を受けた常総市に「ソト者目線」で復興計画を提案すること。 代表の2班がプレゼンを行いました。高校生らしい素晴らしいアイデアが示されていました。
11月16日(水)AB・Spoの生徒たちは、各コースに分かれて大学見学に行きました。担当者から説明を受けたり、学食で昼食をとったり...。高校とは違った雰囲気を感じてきました。将来の進路を考えるうえで、貴重な体験ができました。



誇らしいもの
Hくん−2組−

私の自慢…というよりも、テーマとは違ってきますが誇れるものは、自分がハーフだという事です。 どことどこの国かというと、父親が日本人で母親がタイ人です。 まぁ、生まれも育ちもずっと日本ですけどね。なので、自分がハーフだということを周りに話すと、じゃあタイ語話せるの?とかよく聞かれますが、ぜんぜん話せないです。

でも、なぜこのことが誇らしいのかというと、ハーフだからこそできる経験みたいなものを、たくさん得たと思うからです。 どんな経験かというと、例えば、自分がタイに行って、タイの文化について学ぶことができたことや、逆に、母親の知り合いのタイの人の、日本観光を手伝ったこと。 これらを通して、私は日本の文化や、他国との文化の違いを学ぶことができました。 また、これらの経験は、私の進路えらびにも影響を与えてくれました。多分自分がハーフでなかったら、今もきっと自分の進みたい進路について悩んでいたことでしょう。 なので自分がハーフであったことは、本当にラッキーだと思っています。

最後に、これから先も、この誇りを大切にしていきたいと思います。


自分の自慢できるところ
Yさん−8組−

私の自慢できるところは背が低いところです。 普通に考えたら自慢できることではないと思うのですが、今まで背が小さいことでいいこともたくさんありました。

たとえば、自分に彼氏ができたとして、その人が自分より背が高くないといやです。 もし自分の背が高かったら、そんな人を探すのが大変です。 でも自分の身長なら、自分より高い人がほぼ全員です。だから全然困りません。 あと、かくれんぼです。すごくせまい所でもかくれることができます。 だから、ここにはかくれないだろうと思ってあんまり探さない所にかくれることができます。

私は中学生になってから全然身長がのびません。 なので毎日かかさず誰かに「ちっさ」と言われます。 でももう気にしません。逆に女の子は大きいより小さいほうがかわいいとよく言うから、今は小さく生まれてよかったと思います。 黒板の上の方に字を書いたり、高い所にあるものをとったりすることはできないけど、バスケ部の顧問の先生に言われた、「小さい子は下を制しなさい」という言葉をモットーにこれからも頑張ります。


安定
Tさん−1組−

私には、自慢と言えるほどの自慢はありませんが、強いて言うなら、悩みが少ないことです。

私は、見ての通りの陰キャラなので、友達は同世代の平均から見ると、少ないと思います。 ですが、全くいないわけではないし、何故か性格がめちゃくちゃいい人ばかりです。 これは、永遠の謎の一つです。 もし自分が第三者視点で自分を見たら、絶対にこんな陰気な奴とは関わりをもちたくないし、そもそも余り喋りなれない人とはコミュニケーションをとること自体が困難だからです。 しかし、何故かまれに話しかけてくれる物好きがいます。もしかして、ちょっと幸運なんじゃないかと思ったりします。 今度宝くじでも買ってみようと思います。(当たる訳ないけど)

話がそれましたが、他にも、私は良く言えば「平和主義」、悪く言えば「事勿れ主義」的な部分をもっているので、波風を立てないことに命をかけています。 その甲斐あって、そこまで大きい波は立ちません。だから、すごく平和に生活できます。 「頑張ります」「検討してみます」はかなり便利なフレーズだと思います。 何故なら、できるかぎり努力はするといった感じで好感度を上げつつ、努力した結果、検討した結果どうなるかは分からないよという保険もかけられるからです。 他にも便利フレーズはいろいろありますが、今後使えなくなると困るので割愛します。 もしかして私ってちょっと性格良くないのかなぁと思います。自分では判断に困るので、今後第三者に聞いてみようと思います。

こんなかんじで、特に目立たないけど、そこそこ人生楽しんでるところが自慢かなぁと思います。


自慢をつくりたい
Sくん−4組−

僕はこのエッセイテーマ「自慢」ということで書きたいと思うのですが、僕は少し戸惑っています。 なぜなら僕には胸を張って自慢することが1つも無いからです。 ただ僕が思っていないだけかもしれませんが、未だに自慢できるところが見つかっていません。

まず僕は「自慢」について考えてみることにしました。僕は自慢=「他人よりも優れていること、得意なこと」だと考えました。 しかし、僕は他人より優れていることや得意なことが全く分かりません。

他人の得意な部分や良い部分はまるでそれが当たり前かのようにたくさん出てきます。 頭が良い、足が速い、優しいなどすぐに出てきます。それは他人の悪い部分だってそうです。 部屋が汚い、歌がヘタ、うるさいなども出てきます。それと自分の良い部分は全然出てこないのに、自分の悪い部分が出てきます。 それはなぜなのか思いました。僕が考えることは「自分がよいところや自慢する部分を他人に言うと、その人はどう思うのか」ということです。 もし友達などに自分の良いところや自慢する部分を言うことで、それに憧れる人と嫌悪感を抱く人が出てくると思います。 自慢したことに憧れる人は「良いな」や「僕もなりたいな」など自慢したことに対して良いと思ってくれる人達。 嫌悪感を抱く人達は「何か自分が下に見られている気がする」など自慢したことに対して怒りや憎しみを持つ人達。 だから自慢することは善悪を生み出すものだと考えます。

こんな考えを持っている僕ですが、本当は何かを自慢したいです。ただ見つかっていないだけなのです。 そのために僕は友達から良いところ聞き出し、それを否定せず、前向きに胸を張って自慢できることやものを言っていきたいです。


教員エッセイ
「自慢」
 
すごい友人たち
安藤 崇 −(学年付)−

俺の自慢は、高校時代の友人たち!

小学校からの友人F太郎、中学校では一緒に生徒会役員をやって、高校も一緒で同じクラス。 一緒にチャリ通してた。ある日、「オレ、東大に行く」と言い出した。 こっちは「マジ言ってんの?」と思いながら流していたら、どうも本気らしい。 まだ電子辞書など普及していない頃、F太郎は紙の英和辞典をボロボロになるまで使い、卒業までに3冊使った。 東大には入れなかったが、浪人して医学部へ。後に千葉県で病院を開業したことをフェイスブックで知る。 中学の時は俺の方が成績良かったはずだけどなぁ。

高校2年で同じクラスになった友人Y田。 確か入学式で挨拶してたっけ。高校ではずっと学年トップ。ちょっとガリ勉タイプだけど、普段は普通の奴。 率先して前に出るタイプではないが、普通に遊ぶし体育や行事もがんばる。ただ、勉強は相当している感じだった。 進路はまさかの“東大理V”現役合格。今頃、どうしてんのかな?俺も同じ授業を受けてたはずだけどなぁ。

もう一人、ちょっと変わったすごい奴。

高校のクラスメイトでハンドボール部の友人H。ラグビー部横のハンドコートで、いつも楽しそうにボール投げてた。 家は高校の目の前。よく遊びに行ってグダグダしてた。高校3年生の11 月、俺たちの前に敵が現れた。『ドラクエ6』の発売。 なんで俺らが受験の年に。そこで選択を迫られる我々受験生。 @受験生にゲームは不要。ドラクエは我慢して、受験勉強のペースを崩さず現役合格を目指す。 Aやりたいものはしょうがない。浪人覚悟でドラクエやって、受験はなるようになるだろう。当然のごとく、俺を含めただいたいの同級生は@を選択。 しかし、Hは違った。Hの選択は、Bドラクエをやって、現役合格する!発売日にドラクエを手に入れ、3日間(ほぼ徹夜)でゲームクリア。 これで受験失敗したら話にならんけど、Hは九大工学部現役合格。いやー、俺にはまねできないなぁ。

すごい友人たちを自慢したけど、やっぱり今も付き合いがある友人も自慢したい。 俺が佐賀県の実家に帰ると、中学・高校と一緒だった友人ヤマさんが“ヤマさんを囲む会”(勝手に俺が呼んでいるだけだが)を開いてくれる。 もちろん毎年参加してくれる友人もいるが、この会のおもしろいところは、ヤマさんが俺と関わりがあった(であろう)友人を片っ端から誘うこと。 当然、全員が同じ中学と高校ではないので、この会が初対面のぎこちない雰囲気の友人たちも。 当人たちがどう思っているかは分からないけど、俺が実家に帰ることでネットワークが広がっていくのはなんとなくうれしいもんだなぁ。

友人をたくさん自慢したけど、この文章を書いててふと思った。俺の友人たちは、俺を自慢しているだろうか? もしそんな風になってたら、ちょっとうれしいけどなぁ。



《保護者の方へ》
■文理選択について

1月に、文理選択の最終アンケートがあります。三者面談を通して担任とご相談の上、冬休みにもう一度、進路について話をする機会をお持ちいただければと思います。

■冬期ゼミについて

12月21日(水)から5日間、冬期ゼミを実施します。先日配布いたしました案内をご覧の上、12月16日(金)までにお申し込みください。



12月(後半)の予定

17日(土) S:学習日
20日(火) 全校集会・大掃除
21日(水)〜28日(水) 冬期ゼミ(23・24・25を除く)
29日(木)〜31日(土) 休日

1月の予定

1日(日) 元日
2日(月)〜5日(木) 冬期休業
6日(金) 短縮日課(1〜6H)+大掃除
7日(土) S:学習日
9日(月) 本校推薦入試
13日(金) 短縮日課(1〜6H)+大掃除
14日(土) 休日
15日(日) 一般入試準備日
16日(月) 本校一般入試(生徒自宅学習)
17日(月) 採点日(生徒自宅学習)
18日(火) 採点日(生徒自宅学習)
19日(水) 模擬試験
21日(土) 英語検定
25日(水) 短縮日課(1〜6H)+LHR
28日(土) S:学習日

編集後記

みなさんの「自慢」エッセイをたくさん読んで思ったことは、自慢できるところって、自分で作っていくものなんだなあ、ということです。 決して、能力の問題とかではなく。

いま、自分のなかにあるもの、自分が持っているもの、それを自慢にしてしまう、のです。 けっきょく、自信なんてものは、そうやって無理やり作るものなのではないでしょうか? 自分は、顔もよくない、頭もよくない、運動もできない、金持ちでもない……とか、それは物の見方の問題でしかなくて、同じ状況を、自分はこれを持っている! ということも絶対に可能なはずなんです。 もしかしたら、それは普通だったら自慢にするものではなくても、自慢してしまえば、それが価値になる!

「トビラを蹴破れ!」


(福田)